Journal of General Virology誌から論文アクセプトのメールが届きました。私たちが本学に着任してから始めた「東北医科薬科大学発」の仕事です。この研究は日本人の扁桃組織に無症候感染しているEBウイルス株の特徴を全長ウイルスゲノムを決定して調べたもので、本学耳鼻咽喉科との共同研究です。臨床教室との別の共同研究も進行中で、今後もアウトプットできるように頑張ります。
さて先週はオンライン分子生物学会に参加しました。シンポジウム・ワークショップについてはオンラインの良さ(スライドが見やすい、聞き取りやすい、学会終了後のオンデマンド視聴も可能)が存分に生かされていました。驚いたのが講演直後に発表者を囲んで行われるSpatial Chatです。今まで講演会場の前の方でやっていた「セッション終了後に発表者に細かい質問する、他の人が講演者と話している横で、フムフムとうなづきながら質疑を聞く」といったことがオンライン上でできてしまいます。Zoomで行われたポスターセッションでは、見に行ったポスターのZoomミーティングで知り合いの顔を見つけて「お久しぶり」なんて挨拶できます。講演を聞きながら演者の経歴を調べ、質問をチャットで書き込んで回答してもらえます。昼休みや夕方はちょっとした実験もできますし、夜のプログラムに最後まで参加しても飛行機で帰る必要もありません。いつも通り帰宅するだけです。今後もオンライン学会なら参加するという人が少なからず出るでしょう。今秋は生化学会(完全オンライン)、癌学会(ハイブリッド)、分生(完全オンライン)と三つの学会に参加しました。学会長をはじめとする主催者の皆さんの創意工夫でそれぞれ成功裡に終了したことに対して心からの拍手を送りたいと思います。