明日から微生物学実習が始まります。十分な感染防止対策をとった上での対面実習です。ただし実習室での「密」を避けるため、午前・午後で二班に分けて実施します。対面実習はどうしても身に着けてほしい手技の実施にとどめ、Zoomでの遠隔実習も併用します。仙台市内ではポツポツと感染者が出続けている状況ですが、このような状況下でも感染防止策を取りながら実習を遂行すること自体が、まさに「微生物学実習」になると考えています。例年にもまして意義深い実習となることを期待します。
前回話題にしたPCR検査について、「積極的なPCR検査」が行われることで、無症候の感染者がみつかり、東京を中心として患者数が急増中です。その一方で、様々な自粛解除が進んでいます。6月19日に無観客で開幕したプロ野球は、7月10日から5000人を上限として観客を入れて開催されています。次に東京近辺で試合があるのは、17日の横浜でのゲームで、数日の猶予があります。このような状況下では、観客の中から今後全く感染者が出ないという可能性は低いのではないでしょうか。そうなると、目指すところは試合観戦中のクラスター発生だけは起こさないようにということでしょう。
さて近況報告ですが、四月に一部の新入生にメールした際に、小説「胡蝶の夢」を読み始めたところと書きました。幕末の日本において西洋医学を初めて学んだ人々をめぐる物語です。しばらく車通勤が続き、読書の時間がとりにくかったこともあり、7月初めにようやく読み終わりました。特に第4巻で、登場人物の三者三様の生き方が鮮やかな対比を見せるところが山場です。面白かったのでまた最初からゆっくり読み直したい気分で、この本について教えていただいた某先生に感謝です。