七北田川の白鳥観察にうつつをぬかす間に、世の中は新型コロナウイルス一色となりました。本学感染症学教室の特任教授である賀来満夫先生は毎日のようにテレビにご出演です。
新型ウイルスについてはNature, Lancet, New England Journal of Medicine (NEJM)など様々な科学誌で特集ページが組まれ、その情報が即座に翻訳されネットニュースに出てきます。
(Natureの特集ページはこちら)
(Lancetの特集ページはこちら)
(NEJMの特集ページはこちら)
昨日のNature誌では、オーストラリアのグループがウイルスを実験で増殖させることに成功したとのニュースがありました。中国国外では初めてとのことです。
(動画はこちら)
この動画は「ウイルスの増殖捉えた 豪研究所が培養に成功」としてテレビでも紹介されていました。一般の方は、この動画で黒く見えているのがウイルスかと思われるかもしれませんが、ウイルス粒子は光学顕微鏡では小さすぎて見ることができません。動画で次々に出現する黒いドットはウイルス感染によって変性した「細胞」を見ています。またこれは今話題のいわゆる「タイムラプス(コマ送り)動画」であって、実際はあの速度で細胞変性が起きるわけではありません。「こんなに早くウイルスが増殖するのか」と勘違いなさらぬようにお願いします。