• Division of Microbiology (Kanda lab), Faculty of Medicine, Tohoku Medical and Pharmaceutical University

最近の論文を紹介します(その2)

EBウイルスゲノムの多様性と「がん」についてまとめたsolicited reviewでCancer Science誌に発表しました。「がんを起こすEBウイルスは、無症候感染ウイルスと何か違いがあるのではないか」という、最近、EBウイルス研究者の間で注目のトピックについての総説です。次々と新しい報告がなされていますが、まだ決定打は出ていないと思います。シークエンスされたEBウイルスゲノムの年代別のクローン数をまとめたFigureを作りました。この分野の近年の発展状況がよくわかります。

Kanda T, Yajima M, Ikuta K. Epstein-Barr virus strain variation and cancer. Cancer Sci, 110: 1132-1139, 2019.
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シークエンスされた唯一のEBウイルス株がB95-8という時代が20年続いたわけですが、近年はもう数えきれません。